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「カフェでの一瞬の出来事」

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この話はmixiからそのままコピーさせていただきました。どうぞ元気をもらってください。

「カフェでの一瞬の出来事」 

 先日カフェに行ったら、とても混んでいた。私は適当に注文し、赤いランプの下で商品を待っていたら、すぐに出てきた。正直早いなとは思ったが、周りに誰もいなかったので、レシートを見せて受け取った。そして受け取ってから席を探していたら、何やら後ろでどなり声が聞こえる。店中に響くおじさんの大声だ。店中が凍りついた。私は、こんな静かなカフェで何も騒がなくてもと思ったが、とりあえず言い分を聞いていると、どうやら店員が僕に先に同じ商品を渡してしまったらしい。しかもおじさんが自分でシロップを入れようとしたら、シロップと蜂蜜のラベルが逆に付けてあり、間違えて入れてしまったとか大声で騒いでいるのである。

 私は正直悩んだ。あまりやっかいなおじさんとは関わりたくない。だが店員の女の子が泣きそうになっているのを見て、おじさんに声をかけてみた。

『あの、大丈夫ですか?』

おじさん:『大丈夫じゃねーよ。俺が先に注文したんだよ。しかもこの瓶のラベルが逆に置いてんだよ!』

私はおじさんのすごい怒りに身構えたが、とっさにこう言っていた。

『では順番を間違えた僕にも責任がありますので、僕がその代金を全額お支払いするという事でどうでしょうか?』

(私はもう飲んでしまっていたので交換ができなかった)

するとおじさんは急に黙り込んだ。

おじさん:『いや、そんなんいいよ。お前さんは悪くない』

『・・・でも、シロップを入れてしまったのですよね?』

おじさん:『同じ味だし大丈夫だよ』

 おじさんは静かに去ってしまった。店員は今にも泣きそうになりながら礼を言っている。店の人全員が温かい目で見ている。だが正直、このとっさにとった行動に、私自身が一番驚き学びがあった。本当は『いい大人なんだから静かにしろ!』と怒鳴る事もできた。選択肢はいくらでもあった。だが結果として最高の結果となったのは、私が怒鳴り返すのではなく、相手の人間性を信じ、平常心で正しく接したからだと感じた。

 人を見るとき、僕達はどうにでも見る事ができる。その人の良い面を見れば『良い人』であるし、悪い面を見れば『悪い人』なのである。そしてどっちの面からも信じることができ、その信じる通りに僕達は見るのである。だからどうせなら、良い面を見て信じるという事を、これからもやっていこうと思う。その方が自然で、楽な生き方だと思うからだ。

 そんな事を考えながら店を出ると、おじさんはいきなり待ち伏せしていた。そして僕に近づいてくると、殴るのではなく、『失礼した』と一言だけささやいて頭を下げ去っていった。私も頭を下げた。私はおじさんの後ろ姿を見送りながら、この人はやっぱり『いい人』だと確信したのだった。僕にとっては、大きな学びを与えてくれた、とても素敵な人に見えた。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
リチャードさん、コピーさせていただきありがとうございました。
                  ジョージ


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